和魂洋才

【Patagonia】自社製品の品質の誇りを感じた店の対応

アメリカ生活
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私は洋服はパタゴニア社の服を好んで着ています。

最初の服は25年前にアメリカ旅行をしたときに、カーメル(Carmel by the Sea)というサンタクルーズの近くの海沿いの街に滞在していた時に買ったシンチラ素材のジャケット。。

今でもまだ持っています。もっとももう着ることはないですが、思い出として持っています。

パタゴニアの好きなところは、物持ちが非常に良いというところと、環境問題に真摯に取り組んでいるところなどがあります。

製品は高いですが、驚くほど長持ちしますし、間接的に環境保護に関わっていると感じられるので、そういった意味でもパタゴニアの服は長い間着ています。

それでレインコートは、10年前に買ったトレントシェルというジャケットを持っています。しかし、そのインナーの素材が剥がれてきて、ポロポロと取れてくるのです。雨の日に来ていると、その素材が濡れて剥がれてくるので、今日修理できないかと思い、店に持っていきました。

ちょっと早くついたので、開店を待っていたのですが、開店時に開けた人が私のジャケットに気が付き、何か問題があったの?と聞いてきました。

私は、事情を説明して、もう10年以上着ているから仕方ないけれど、修理できない?と聞いたら、無理と即答。

今は新しい素材で作っているのでこれを見て、と店内に置いてあったジャケットを見せてくれてしっかりと説明してくれました。私も長い間パタゴニアの服をきているので、彼らの素材やテクノロジーはある程度知っていたのでよく理解できました。

それで、私のもっているジャケットはインナーの弱さから改良を重ね今のテクノロジーになったということで、私の古いジャケットは修理不可能ということになりました。

それで、彼はそのジャケットを買い取ってあげるから、ということでいくらか調べてくれました。

そうなんです、パタゴニアは古着を買い取ってくれてそれを修理・再利用しているのです。

それで、買うつもりはなかったのですが、一応どれくらいの価格になるのか知りたかったので、一応聞いてみたら40ドルということでした。

このジャケットは定価は160ドルくらい、私はセールで買ったので確か110ドルくらいで買いました。それが10年以上着ていて、40ドルとは凄いな、と思いつつ、どうしようかと思案していました。それで、40ドルで下取りしてもらい、後日買うようにすることができる、と聞いたらできるけれど今交換しておいたほうがいいよ、と言われました。

交換はSwapという言葉だったのですが、その時よくわからず、店の定価から40ドルを引いてくれるのか、ときいたら違うSwapだ、というのです。

要は、私の10年以上の間に国立公園などの激しい雨風の中で来ていたボロボロのジャケットと店の新しいテクノロジーを使用した新品のジャケットと無償交換してくれるというのです。私にはなんの負担もなく、新しいジャケットを持って行っていい、いうのです。

その人は、今からミーティングがあるけど、レジのスタッフに言っておいたからサイズと色を選んで持って行ってね、といって去っていきました。

それで、結局紺色のジャケットをレジにもっていったらすぐに手続きしてくれました。

多分、人によって対応が違うのがアメリカなので、私は運が良かったのかもしれません。またパタゴニアは品質保証制度がしっかりとしている会社ですが、さすがに10年以上の古いジャケットは保証期間に入っていないはずです。よくわかりませんが、パタゴニアの自社製品に対する自信があり、古いジャケットの不良を新しいのと交換してくれたのかな、と思っています。

本当に驚いた対応でしたが、このジャケットに思い入れが出来て、これからもパタゴニアを引き続き愛用していくことになりそうです。

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