納豆や味噌などの発酵大豆食材の身体への影響というのは、最近アメリカで良く理解されてきていると思います。
納豆のようなクセのある食材は、それほど人気はないですが、味噌などはかなり認知度は高いように思います。醤油も伝統的な方法で醸造された場合は発酵していますが、多くの醤油は発酵食材ではないようです。
あとこちらで人気の食材はテンペと言われる、インドネシア発祥の大豆などをテンペ菌と言われる菌で発酵させた食材があります。これは、見た目は油揚げのような感じで、こちらの健康志向レストランなどに行くと、玄米の上にテンペと野菜を調理したのを乗せて食べる料理があります。
さて納豆ですが、2020年1月29日のNew York Timesで納豆に関する記事がありました。British Medical Journal(BMJ)での研究で発酵大豆製品を食べると、早死にのリスクが低下する可能性があるとの報告です。

研究内容・結果
このBMJの研究では、平均15年間、45〜74歳の日本人男女92,915人の食事と健康に関しての追跡調査です。研究者らは、他の食事成分、高血圧、糖尿病、喫煙、アルコール摂取などの要因をコントロールした後、発酵大豆摂取量の最も低い5分の1の被験者のグループと比較して、最も高い5分の1の被験者のグループのほうが、様々な原因による死因が10%低いことを発見しました。
さらに味噌ではなく、納豆の摂取量が最も高い5分の1の被験者達は心臓血管疾患による死亡のリスクが18%低くなったという報告もあります。これは、おそらく納豆の塩分含量が低いためではないか、と推測されています。
議論点
この研究は多くの被験者数(サンプル)と長期にわたる追跡調査で評価も高いですが、この著者は原因と結果がしっかりと証明されていない観察研究で、説明できない変数が他にも沢山あることも同時に言及しています。
それでも、日本の国立がんセンターの共著者である沢田のりえ博士は、特に米国の主要な死因である心血管疾患への影響について、発酵大豆の良い影響があるとして推奨しています。
私見
以上までが、New York Timesからの記事となっていますが、このように世界でも権威のある学会誌で、納豆の効果を発表してくれているのは日本の伝統食品としては嬉しい限りですよね。
以下に私の納豆に関する私見です。
納豆とは
納豆(なっとう)は、よく蒸した大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品。様々なものが存在するが、一般的に「糸引き納豆」を指す。菓子の一種である甘納豆とは別物である。
納豆にはビタミンKや大豆由来のタンパク質が豊富であり、食物繊維は100グラム中に4.9 – 7.6グラムと豊富に含まれる。
納豆菌はプロバイオティクスと呼ばれ、これも腸内環境に有用と考えられている。
さらに納豆には血栓を溶かす酵素が含まれておりナットウキナーゼが血栓の溶解が観察されたという報告がある。
納豆に含まれるビタミンK2は骨タンパク質の働きや骨形成を促進することから、骨や筋肉にも効果がある健康食である。
引用元:Wikipedia「納豆」
納豆のカロリー
100gあたりのカロリー・栄養素は以下のとおりです*。
- エネルギー 200kcal
- タンパク質 16.5g
- 脂質 10g
- 炭水化物 12.1g
*数値は文部科学省の食品成分データベースを参照
納豆の栄養
このように見ると、骨を強くするビタミンK2などのビタミン類やミネラル(マグネシウム)、食物繊維、腸に良い乳酸菌、やタンパク質が含有されていて、非常にバランスのとれた健康食をいえます。
さらに植物性タンパク質が含まれているので、筋肉のリカバリーに役立ちますし、それに加えてカルシウム・鉄分などミネラルも含むため、タンパク質強化、貧血予防などにトレーニング全般に重宝される食材です。。
私も、個人的には納豆をよく食べています。気軽に食べれますし、腹持ちもいいですので。
腹持ちということでは、納豆を2パックをしっかりとご飯とたべると3時間以上はしっかりと持つように感じます。
私は、長いバイクライド(4~6時間)に出る朝は納豆を2パック食べていくようにしています。かなりエネルギーが持続してお勧めです。

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