トライアスロンのトレーニングを続けていると、仕事や家族との時間とのバランスに悩むことは少なくないと思います。プロアスリートであっても、新しい仕事、育児、怪我などで思うようにトレーニング時間が確保できない時期があるものです。「プロだから時間の心配はない」と思いがちですが、彼らも家族を持ち、さまざまな制約の中で工夫しながらトレーニングをしています。
そんなプロたちが実践する「時間が限られたときの対処法」について、Triathlete.comの記事にとても参考になるヒントがありましたので、紹介します。Matthew Marquardt、Jackie Hering、Justin Metzlerの3人のプロが語ってくれた内容です。

要約6点
① 弱点を優先して削らない
時間が足りないとき、3種目を均等に削るのは最も非効率です。Marquardtは「自分の弱点にあたる種目は削らない」という考え方を実践しています。自分の弱点を特定し、そこに優先的に時間を割り当てることが重要。
② セッションを組み合わせる
Metzlerが時間短縮のために最初に取り入れたのが、セッションの組み合わせです。バイク+ランのブリックワークアウトや、スイムの後にウェイトトレーニングをそのまま続けるなど、「移動・着替え」といった無駄な時間をなくす工夫です。「一生懸命やることより、いかに効率的にやるかに集中すべきだ」と彼は語っています。
③ 継続性を最優先にする
Heringが育児で練習時間を削らざるを得なかった時期に大切にしていたのは、「何もしないより何かをする」「できることをやる」というマントラでした。20分のスイムや45〜60分のトレーナーライドでも、とにかく動き続けることを優先しました。Marquardtも「週に5時間のハードな練習を一度やるより、毎日30分継続する方がはるかに効果的」と強調しています。怪我のリスクも減らせます。
④ 朝一番にトレーニングをする
「その日の後半に予定を入れると、結局できなくなる可能性が高まる」というのがMarquardtのアドバイスです。朝一番にトレーニングを終わらせることで、継続性が保ちやすくなり、気持ちよく一日をスタートできます。
⑤ 強度を落とさず、量を減らす
時間が限られているときは、練習量(ボリューム)を減らしても、強度は維持することが重要です。長い有酸素運動よりも、短時間で効果の高いインターバルなど、質の高い練習を選びましょう。
⑥ メンタルの柔軟性を鍛える
Heringが最も驚いたのは、制約の多い時期を経ることで「メンタルの柔軟性」が格段に上がったことだと言います。「予定通りにいかなくても動じなくなった。この適応力は、レース中に何かが起きたときの大きな武器になっている」と語っています。思い通りにいかない時期も、長い目で見れば自分を強くしてくれます。
私見
私自身も、仕事や家族との時間の中でトレーニングを続けるのは簡単ではありません。それでも、「今日は20分だけでもいい」と割り切って続けることが、長期的なフィットネス維持につながると実感しています。
ただ、個人的に少し難しいなと感じるのが、⑤の「量を減らして、強度を優先する」という点です。エージグループアスリートとしては、やはり怪我のリスクが気になります。時間がないからといって強度を連続して上げていくのは、身体への負担が大きいと思うのです。プロはすでに長年のトレーニングで身体が出来上がっているからこそできることで、同じ基準をそのままエージグループに当てはめるのは少し危険かもしれません。私自身、どうしてもエゴが出て無理をしてしまうことがあるので、この点は特に気をつけたいと思っています。
とはいえ、このプロたちのアドバイスにはとても共感します。Matthew Marquardt、Jackie Hering、Justin Metzlerの3人に共通しているのは、**「完璧を求めず、継続することを最優先にする」**という考え方です。忙しい日々の中でも、その姿勢だけは見習っていきたいと思います。


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