10月28日と29日にアメリカはユタ州のセイント ジョージ(St. George)で70.3の世界大会がありました。28日は女子。29日は男子のレースです。
私のチームメートも4人(女子1人。男子3人)で出場していましたが、朝のスイム前は4度ほどまで気温が下がり、前半はかなり寒い環境でのレースになったようです。
今回は、レースの情報ではなく、Triathlete Magazineの記事で、プロが履いていたランニングシューズのことがありましたので、ここに紹介させていただきます。

ASICS MetaSpeed Sky

ASICSはプロトライアスリートの間で根強い人気があります。セイント ジョージでの世界大会で7人のトップのアスリートが2021年のMetaspeed Skyか2022年のMetaSpeed+を履いていました。両方ともランでは最速の記録をだしています。男子で優勝したBlummenfeltは1:11:39でしたし、女子9位のTamara Jewett1:16:23でトップ10入りしました。
Women
5. Flora Duffy (Bermuda), half-marathon run split: 1:25:04
9. Tamara Jewett (Canada), half-marathon run split: 1:16:23
Men
1. Kristian Blummentfelt (Norway), half-marathon run split: 1:11:39
9. Aaron Royle (Australia), half-marathon run split: 1:14:00
ASICS MetaSpeed Sky +

Sky +は、以下の3人のトップ10のアスリートが履いていました。レビューによると、このSky+はFFターボ フォームを使用していて少し幅が広いようです。初期のモデルよりも反発力はないけれどスムーズで柔らかく、とても速いとのこと。個人の感想としては、この靴を今度のマラソンで試してみたいと思っています。
Women
4. Lucy Charles-Barclay (UK), half-marathon run split: 1:23:02
Men
6. Miki Taagholt (Denmark), half-marathon run split: 1:14:47
10. Clement Mignon (France), half-marathon run split: 1:14:41
Hoka Carbon Rocket X 2

このまだリリースされていないこのシューズは、10月のコナの世界大会での何人かのトッププロが履いていてかなり注目を集めていました。今回のレースでは、Ben Kanuteがオレンジ色のハイライトとブルーの靴ひもの黄色の靴を履いて、ランコースで約 10 マイルにわたってBrummenfeltとバトルを繰り広げていました。Emma Pallant-Brown も その日 2 番目に速い女性のタイム (1:17:45) で 3 位まで上がりました。 2023 年 2 月下旬に発売されるとのことですがどうなるのでしょうか。。
Women
3. Emma Pallant-Browne (UK), half-marathon run split: 1:17:45
8. Niki Bartlett (UK), half-marathon run split: 1:22:42
10. Anne Reischmann (Germany), half-marathon run split: 1:21:38
Men
2. Ben Kanute (USA), half-marathon run split: 1:11:56
Nike Zoom X Vaporfly Next% 2

Nike が 2017 年に発売したオリジナルのカーボン入りのシューズの直系の後継者である Air Zoom X Vaporfly Next% 2 は、過去 2 年間、エリート トライアスリートの間で人気の高い選択肢となっています。女子チャンピオンのTaylor Knibbや準優勝のPaula Findlayなど、5 人のトップ プロがこの世界大会で履いていました。
Vaporfly Next% 2 は、単一密度の ZoomX (Peba) フォームと曲線的なカーボンファイバー プレートを組み合わせて、非常に弾むような推進力のある乗り心地を生み出しているとの評価です。
Women
1. Taylor Knibb (USA), half-marathon run split: 1:21:48
2. Paula Findlay (Canada), half-marathon run split: 1:20:33
7. Jackie Hering (USA), half-marathon run split: 1:20:28
Men
4. Mika Noodt (Germany), half-marathon run split: 1:11:44
Nike Air Zoom Alphafly Next% 2,

過去にNike Air Zoom X Alphafly Next% 2を履いた後、Magnus DitlevとJackson Laudryは、セントジョージで新たに改造されたNike Air Zoom Alphafly Next% 2を履いていました。女子6位入賞者のHolly Lawrenceも同様。レビューによると、この違いは Nike Air Zoom Alphafly Next% 2には、軽くて弾力性のある Zoom X ミッドソールがあり、さらに前足部には加圧空気としっかりと伸ばされたファイバーを組み合わせたデュアル ズーム エア ポッドがあり、そのクッション性とリバウンドを高めているようです。
Women
6. Holly Lawrence (UK), half-marathon run split: 1:22:55
Men
3. Magnus Ditlev (Denmark), half-marathon run split: 1:14:07
7. Jackson Laundry (Canada), half-marathon run split: 1:12:58
On Cloudboom Echo 3

On は、カーボン プレートの Cloudboom Echo の進化により、ランニングの分野でその存在感を出してきています。Gustav Idenは、10 月のコナで開催されたアイアンマン世界選手権では、Echo3 のハイスタック プロトタイプを着用したことで有名です。彼は今回のセント ジョージでゼッケン No. 1 を着用してレースに臨みましたがDNFでした。しかし、ドイツの Frederick Funk は、On Cloudboom Echo 3 を履き 5 位のフィニッシュを締めくくっています。
On のカーボン プレーティング は、他のカーボン入りの靴とは少し違い、弾力性を抑え、弾力の代わりにしっかりとして柔らかい履き心地があるとのレビューです。
Men
5. Frederic Funk (Germany), half-marathon run split: 1:16:43
Saucony Endorphin Pro 3

Endorphin Pro 3 は、軽量で柔らかく、弾力性があり、速く長距離を走れる靴のようです。Thor Madsen は、この靴でセント ジョージでトップ 10 フィニッシュをしました。
Endorphin Pro 3 は、これまでに Saucony シューズに組み込まれた超弾力性のある PWRRUNPB フォームの中でも最も厚い (以前の Endorphin Pro モデルよりも約 4mm 厚い)フォームを使用しており、最適な弾力を実現するために、より曲線的な新しいカーボンファイバー プレートも備えているようです。トップ 10 の男性と女性の中でこのシューズを履いているプロは 1 人しかいなかったですが、セントジョージのコースを走っていたエイジグループの選手の中では、かなりの数の人が履いていたようです。
Men
8. Thor Bendix Madsen (Denmark) 1:14:14
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